コロナウイルスによる経済活動の停止や普段の生活さえもままならない自粛行為は、GWを超えても継続される見通しです。4月中旬から様々な企業が決算発表を行い、私が重要視して投資をしている配当金に関しても、企業によっては継続、減配などの発表が届くようになりました。
その中、ANAホールディングスは、1株当たり75円としていた2020年3月期の年間配当を無配にすることが報じられました。無配は10年ぶりのことです。
配当金よりもその他の経営指標を確認してみる
ANAやJALなどの航空業界は、今回のコロナウイルスの影響をもろに受ける業界だと想像することは難しくありません。私が気にするのは、こうした航空会社は割と簡単に倒産をして、再出発してしまうことです。
例えば、日本でもJALは2010年に、スカイマークは2015年に経営破綻しています。株主としては、無配は仕方ないけれど、経営破綻は避けてもらいたいのが実情です。
そこで、1月~3月の第4四半期の決算を前年度比較してみました。
2019年3月期 | 2020年3月期 | 増減 | |
売上(百万円) | 489,881 | 393,050 | -96,831 |
営業利益(百万円) | 8,411 | -58,890 | -67,301 |
営業利益率(%) | 1.7 | -15.0 | |
営業キャッシュフロー(百万円) | 89,621 | -64,793 | -154,414 |
投資キャッシュフロー(百万円) | -100,938 | -49,332 | 51,606 |
フリーキャッシュフロー(百万円) | -11,317 | -114,125 | -102,808 |
営業キャッシュフローマージン(%) | 18.3% | -16.5% | |
EPS(円) | 12 | -176 | -188 |
特に気になるのは、営業キャッシュフローや営業キャッシュフローマージンの数字です。このままの経営状態が続けば、会社にとっては悲惨な状態が続くことになります。最悪な結果は、JALやスカイマークと同じ経営破綻でしょうか。
状況はコロナウイルスが今後どのように収束しているか、または特効薬が出来るか、またはウイルスによる感染や死者が出ることをあきらめるかでしょうか。
しかし、正直この経営指標を見る限り、2021年3月期の第1四半期に状況が改善することはないように感じます。正直、優待目当てで買っていたこの銘柄を手放そうか、どうするかを考えています。
ちなみに無配後の配当金はどうなるのか
ANAは過去にも無配になったことがあります。そのために、私はこの銘柄を配当金目当てではなく、優待目当てで購入していました。
ANAの場合、前回無配になったのは2010年3月期です。
決算年月 | 配当金額 |
2020年3月 | 0円 |
2019年3月 | 75円 |
2018年3月 | 60円 |
2017年3月 | 60円 |
2016年3月 | 50円 |
2015年3月 | 40円 |
2014年3月 | 30円 |
2013年3月 | 40円 |
2012年3月 | 40円 |
2011年3月 | 20円 |
2010年3月 | 0円 |
2009年3月 | 10円 |
今までの配当履歴を見る限りでは、業績が回復すれば、また配当金が出そうですね。
さて、これからどうするか。
ゴールデンウィーク中に考えたいと思います。
今まで配当金を頂いていましたが、無配になってしまいましたね。
下落時に強い銘柄はあり、配当金を増やすならそうした銘柄を買い集めたいですね。
配当金を積み上げて行きたいですね。
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