AT&Tは継続的に配当を出している会社で、私は2018年に購入してから保有しています。
継続して配当をしているだけではなく、36年間増配という投資家にとっては安心感のある銘柄です。米国株を始めに当たり、配当利回りが6%台と高かったことと、この増配実績から購入に至りました。
※現在コロナの影響や過去の買収がうまくいっておらず、2021年1Qは増配なく、前年からの維持が発表されています。この36年間増配記録は途切れるかもしれません。
私の個別銘柄では補修金額が上位の多い銘柄です。株価が下落し、配当利回りが高くなっていた時に投資をすることは勇気が入りましたが、現時点では、毎年8万円の配当金を受取れる銘柄となっています。
AT&Tの配当金
AT&Tの配当金推移です。(英語ページにとびます)

よくよく見てみると、配当金が下がっているときが何度かあります。増配銘柄という記載は多く見かけますが、これは株式分割などがあったようですね。基本的には連続増配しています。
AT&Tの株価

この5年間の株価を見ていると、2019年6月頃から上昇をしています。これは、物言う株主エリオット・マネジメントがAT&Tに対して、経営戦略の見直しを求める手紙を送った、と発表をしたことから、今後の株主価値の向上につながると判断されたためです。
※2020年11月にはエリオット・マネジメントはAT&Tの株式を売却しています。
リーマンショック後の株価は24ドル付近でしょうか。長期で株価を見てみると、20ドル~50ドルの間で推移しています。
AT&Tからの配当金受取額
2018年からAT&Tを保有しており、年に4回配当金を受け取っています。
年 | 配当金額(ドル) |
---|---|
2018 | 431 |
2019 | 657 |
2020 | 753 |
合計 | 1,841 |
どの米国株にも言えることですが、年に4回配当金が受け取れるには嬉しいですし、2008年のリーマン・ショック時にもしっかりと増配しているところが、日本株にはない安定感を感じます。
配当利回りは5%~7%の間を推移しています。個人的には株価が30ドルを下回っている価格で買い増ししたいです。
AT&Tの3つの事業内容
主に米国ですが、世界において電気通信、メディアおよび技術サービスの提供に従事しています。
事業内容は、通信セグメント、ワーナーメディアセグメント、ラテンアメリカセグメント、およびザンダーセグメントの4つのセグメントを通じて事業を行っています。中心は売上の8割を占めている通信セグメントです。
AT&T Communications(通信)
企業や一般消費者への通信事業を行っている事業です。消費者に無線および有線の通信、ビデオおよびブロードバンドサービスを提供してます。日本でいうNTTやNTTドコモのような事業ですね。同セグメントは、モビリティ、エンターテインメントグループ、およびビジネスワイヤラインを含んでいます。
Warner Media(ワーナーメディア)
ワーナーメディアセグメントは2018年に買収が決定した事業です。長編映画、テレビ、ゲーム、その他のコンテンツを物理的フォーマットおよびデジタルフォーマットで開発、制作、および配信しています。同セグメントは、ターナー、ホームボックスオフィス及びワーナーブラザーズを含んでおり、CNNやワーナーブラザーズなどの映画事業が有名です。
AT&T Latin America(ラテンアメリカ)
ラテンアメリカでは娯楽サービスを、メキシコでは無線サービスを提供してます。ラテンアメリカでも通信関連の同じような事業を展開しているということですね。
AT&Tの企業業績について
売上、営業利益と営業利益率について
売上はこの数年間は堅調に推移しています。2018年にはタイム・ワーナー( Time Warne )の買収を完了させ、メディアとテクノロジーの大型統合が実現しました。営業利益率は15%程でこの数年間は推移しています。
2020年には営業利益が大きく減少していますが、これは契約者数の減少が続いていた衛星放送「ディレスTV」を含むテレビ事業で巨額減損損失を計上したためです。
一株当たり利益(EPS)、配当金、配当性向と増配率について
調整後EPSは順調に伸びてきていますね。
2020年はコロナの影響のため、映画館や広告収入減少により調整後EPSは減少しています。ここからまたEPSを伸ばしてほしいです。
増配率はこの数年間は2.0%ほどです。現在でも高配当である銘柄なので、このように少しずつの増配でも嬉しいですね。
営業キャッシュフロー、フリーキャッシュフローと営業キャッシュフローマージンについて
営業キャッシュ・フローは順調に増加しています。営業キャッシュフローマージンは25%程とこちらも問題ない数字ですね。
まとめ
2021年2月時点のAT&T配当利回りは7%を超え高配当で、これからの配当金を受け取るのが楽しみです。
また2019年には物言う株主エリオット・マネジメントがAT&Tに対して、経営戦略の見直しを求める手紙を送った、という報道もされました。その影響もあってか、2015年に買収したディレクTVの売却を決定しました。
タイム・ワーナー買収による負債も大きく、高配当となっている理由がそこにありそうです。
携帯電話事業を柱として、動画配信サービス「HBOマックス」などの次の事業が育ち、EPSが伸びてくれれば言うことないのですけれど。
今後は米国株への投資を続けていきたいです。
MMM(スリーエム)の配当金や企業業績です。
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