新卒活動の際に入社する会社で、その後の人生の方向性がある程度は決定すると思っています。
もちろん、巡り合わせた上司によって、その濃淡は変わってきてしまいますが、
得られる経験や考え方はおそらく上司から学べる(反対に学べない)ことが多くあると、私の社会人経験から実感をしています。
上司でもあり、サラリーマン人生を通じて出会える人からしか、結局は学ぶことはできないように感じますね。
さて、会社を選ぶことは出来ても、上司は選べません。
であれば、付き合う層(社内や取引先)に目を向けたり、その会社自体の状態に目を向けることをオススメします。
そしてそれを感じ取ることが出来るのが有価証券報告書だと思います。
就活・転職時に見ておくべき有価証券報告書の項目
今まで数回転職をしてきた(といっても上場から非上場まで様々)私が転職活動をしていた時に、必ず有価証券報告書だけは確認していました。
むしろ、それ以外の報告書などは見てみてもよく分からないのです。
企業として目指している方向性は書いてあるのですが、その実現可能性は私達には分かりません。
中期経営計画で発表されいてる数字もありますが、経営者にとっては必達の数字であっても、社員からすると「絵に描いた餅」であることもあります。
やはりお金の流れや人の流れを見ておくことが大事です。
平均年収と平均年齢
まずはこれですね笑。
平均年齢の時にいくら貰えているのかが分かります。
安定を求めている若い人は多いですが、公表されているこうした項目を確認する人は非常に少ないと思います。
上場企業であれば、平均年齢と平均年収はかならず公開されているので、簡単に確認したいところです。
できれば数年前までおってみると良いかもしれません。
売上推移と営業利益推移
企業の概要の中で始める出てきます。
大体過去5年間分の数字が出ているのでざっくりと確認をしておきましょう。
単純に伸びているのか、減っているのか、稼いでいるのかという数字の話から、いきなり売上が上がった(下がった)のはなんでだ?と疑問が出てきたら儲けものです。
それを調べる or 面接の時に聞いてみることで、あなたの調べてきたことが勘のいい面接官なら伝わります。
急に売上が増えた(減った)ということは、その企業や市場の中で何かが起こっています。
色々勉強になるので、チェックして良い手もよいでしょう。
従業員数推移
企業の概要の中で従業員推移に関しても丁寧に掲載されています。
私は割とこの数字を見るのが好きで、ここも従業員数が増えた・減ったから、その企業の動きを考察することが好きです。
沿革
学生のときは気にしていませんでしたが、年々興味を持ち始めてきたのがこの沿革です。
いつ、会社に何が起こったのかが記載されていて、企業の買収や部の新設・統廃合などから、企業の意志を感じることができます。
これもその背景に何があるのだろうか?と興味を持つことが大事ですね。
項目確認した後の活かし方
ざっくりとこの項目くらいで私は大丈夫だと思います。
こうした数字が頭に入った上でその他の報告書などを読むと、その企業が力を入れようとしていることが、おぼろげながら見えてくる気がします。
あとはそれを説明会や面接の場でぶつけてみてください。
先程も書きましたが勘のいい方なら、よく調べてるなと感じます。
よく調べている、ということは、志望度が高いと捉えてもらえます。
ぜひ意中の企業がある場合は、こうした項目も確認してから活動をされてみてください。
投資家の人たちの中には、転職活動中に「あ、面白い企業見つけた」となる人もいるようです笑。
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