米国株を2018年から始めて、更に株式投資の未来という本の影響で配当金を重視した投資を中心をしていこうと決めて、このEPSと配当性向という言葉に、ようやく注目し始めました。
株式投資を始めて10年が経過し、やっと自分の投資について考え始めました。いかに今までは勉強を疎かにして投資をしていたかが分かります。
他にも増配率という指標もありますが、今回はEPSと配当性向についてまとめておきます。
EPS(Earnings Per Share)とは
EPS(1株あたりの利益)とは、1株あたりの利益額で収益性を見る指標で、計算式としては以下のとおりです。
EPS = 税引後当期利益 ÷ 発行済み株式数
こうした計算式が入ってくると、突然目を背けたくなります。
「1株当たりの利益」と書いてあるほうが感覚的に分かりやすいです。その期の利益から株式数を割ることで、1株当たりの利益を出しています。
これは配当金が企業の利益から出ていることを考えると、参考にすべき指標ですね。
たとえば1株当たり年間100円の配当を出している企業があった場合、その企業の1株当たりの年間利益が50円なのか、100円なのか、200円なのかで意味合いが変わってきます。
上記の例だと1株あたりの年間利益が200円出している企業のほうが、今後も継続的に配当を出してくれそうです。
配当性向とは
配当性向とは、その期の純利益の中から、配当金をどのくらい支払っているかをパーセンテージで表した指標で、計算式は以下の通りです。
配当性向(%) = 1株当たりの配当額 ÷ 1株当たりの当期純利益 × 100
キヤノンを参考にした場合
私も保有をしている銘柄で、キヤノンの2017年12月決算のデータを使いたいと思います。
・EPS(1株あたりの利益)は222.88円
・1株あたりの配当金は160円
・配当性向は160÷222.88×100=71.8%
という計算をすることが出来ます。
EPSと配当性向は近い関係ですし、企業が配当金を出すには利益を上げている必要がありますから、確認をしておいて損のない指標だと言えます。
配当利回りだけ見ていた自分に落ち込みました
こうした指標は知っていて当然なのだと思いますが、恥ずかしながらきちんと認識が出来ていませんでした。どこかで目にしている指標ではあるのですが、気にしていなかったという方が正しいかも知れません。
どちらかというと株価と配当金ばかりを気にしており、配当利回りにしか目がいっていませんでした。
何度も記載をしていますが、企業が利益を上げないと配当金として株主へ還元は出来ません。
配当性向が100%を超えるとタコ足配当となり、その期の利益以上の配当を株主に支払っていることになりますから、企業としては健全ではありません。
ホルダーとしてもそのようなタコ足配当は望んでいません。
配当を多くもらいたい、だけれど企業の業績や利益の健全は確保してほしい。こうした要素を踏まえて今後の銘柄選びを行いたいです。
配当金重視で投資を進めていきます
米国株はこれから増やして行きたいですが、まずはAT&Tをご紹介
多くの配当金を得るには多くの種銭が必要です
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