日本たばこ産業(JT)【2914】からの配当金と企業業績

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日本たばこ産業(JT)は継続的に配当を出している会社です。私はこの銘柄を2018年に購入しました。というのも、配当利回りが高くなっていたので、安定配当を期待して購入しました。タバコ株を購入したのはJTが初めてです。

元々は配当金に注目して投資をしたJTですが、業績も確認しておきます。利益を確保できないと企業としての存続ができません。また、JTに関しては株価下落よりも、減配にならないでほしいという気持ちが強い銘柄です。

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日本たばこ産業(JT)の配当金

JTの配当金推移です。

配当 | JTウェブサイト
JTのIR情報を掲載しています。

配当金については16年連続で増配していましたが、2020年の増配はありませんでした。そして、2021年には減配の予想がされています。

近年の増配と株価の下落で、配当利回りは一時7%を超えています。7%と配当利回りとなると、税引き後でも5%を超えますから、かなりの高配当と言えます。さすがタバコ銘柄です。

JTの株価です。

日本たばこ産業[2914]の株価・株主優待など。
【たばこ国内製造独占】海外たばこが成長。食品・医薬も展開。 この企業の最新ニュース、業績、株価・株主優待、配当利回りをワンストップで提供。

2016年に4700円代を付けた後に長期に渡り株価は下落しています。世界的なタバコ離れや投資マネーがESG銘柄へ向かい、タバコ銘柄の不人気化につながっています。

居酒屋で喫煙が出来なくなるなど、日本国内の喫煙家にとっては居場所のない状況が続いており、国内のタバコ売上本数は前年度比10%ほどのマイナスで推移しているのも確認できています。

日本たばこ産業(JT)からの配当金受取額

日本たばこ産業(JT)の配当金受取額

私は2018年からJTを購入しましたので、2018年から配当金受け取っています。

受取配当金額保有株数
2018年71,718円600株
2019年97,058円1,300株
2020年159,532円1,500株
合計328,308円

私の保有銘柄の評価額でJTは1番大きな銘柄です。配当利回りも高く、一度に受け取れる配当金の額も大きいです。今後も減配することなく、安定配当を期待します。増配を続けて!という欲は言いません。

日本たばこ産業(JT)の配当金の受取り時期

配当金は中間決算と期末決算に分かれています。

配当金の受取り時期ですが、12月の期末決算時は3月下旬、6月の中間決算時は9月上旬でした。

日本たばこ産業(JT)の事業

JTの2020年12月期全社業績は2兆925億円と前年度比3.8%の減収です。たばこ中心となりますが、医薬・加工食品事業も厳しいです。

海外たばこ事業

ロシアやフィリピンなどでの買収をしていますが、販売数量は前年度比-2.3%の4,357億本でした。

売上としても前年度比-0.2%の1兆2,508億円でした。

JTは海外の会社買収も積極的だと感じますし、今後も国内よりは海外での売上比率が増えてくるのでしょう。

ここでしっかりと利益を出していく必要がありそうです。

国内たばこ事業

国内のたばこ販売市場はかなり苦戦が続いています。

国内手の紙巻き販売数量は前年度比-7.8%の727億本となり、国内のたばこの売上本数は年を追うごとに減少しています。売上総額は5,157億円と前年度比-9.3%と大きく落ち込みました。

私自身は非喫煙者なので、たばこ喫煙者が減ることは良いのですが、JTには別の収益を確保してもらいたいです。

プルームテックの販売が開始されていますが、アイコスとの差は開く一方ですね。

医療事業

新薬開発の事業です。

こちらの売上は前年度比-10.8%の790億円と厳しい状況です。

加工食品

テーブルマークを中心に冷凍麺や冷凍米飯、パックご飯などを提供しています。

私が子供のころには桃の天然水は有名でしたけれど、現在はサントリーが扱っています。

こちらの売上は前年度比-5.8%の1,493億円と売上が減少。コロナ禍影響と書かれていますが、巣ごもりはスーパーなどにはプラスに働くような気もしますし、厳しいですね。

日本たばこ産業(JT)の企業業績について

売上、営業利益と営業利益率について

売上はここ数年はほぼ横ばいで推移しています。また、営業利益率は20%~30%の間で推移していますので、とても高い数字です。今の所心配はなさそうですが、2020年決算では今までと比較すると若干営業利益率が下がっています。

一株当たり利益(EPS)、配当金、配当性向と増配率について

次にJTの一株当たりの利益(EPS)と配当性向を確認します。配当金は会社の利益から配られているものなので、年度毎に利益が出ているのかを確認してみます。

EPSが下がり、配当金が増えていますので、配当性向の割合が増えてきています。配当金が増えることは株主としては嬉しいですが、企業として利益を出せていないとそのうちタコ足配当となり、最悪な結果としては減配が起こってしまう可能性は気になります。

配当性向は2018年は70%近く、2019年は更に高くなり80%近く、2020年には90%近くとなりました。

(2021年2月追記)そして、2021年にはその減配が予想されました。年間のEPS予想は135円と今までよりもさらに低いものです。配当の方針も配当性向を75%ほどとしており、今後は配当金への期待は難しくなりそうです。

増配率は2019年は2.7%と低い数字となりました。2020年は増配なしでした。

営業キャッシュフロー、フリーキャッシュフローと営業キャッシュフローマージンについて

営業キャッシュフロー、フリーキャッシュフローを見る限りでは問題ないように感じます。

営業キャッシュフローマージンとは、営業キャッシュフローから売上を割った%の数字です。 この値はここ数年間は20%前後をキープしており、こちらも問題ないと感じます。

まとめ

JTに限らず、たばこ会社は配当利回りの高い会社が多いです。 米国株でもフィリップ・モリスやアルトリア、ブリティッシュ・アメリカン・タバコなどは高配当株として知られており、私は海外のタバコ銘柄ではMOとBTIを保有しています。

コカ・コーラやタバコは新製品の開発費用が比較的安く抑えることができ、利益を上げやすい体質だと思いますので、保有銘柄のセクターが偏りすぎることなく、今後も購入していきたいです。

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