アルトリア【MO】は継続的に配当を出している会社で、しかも50年を超えて増配を続けています。
タバコ株の高配当銘柄として、また投資家の中ではジェレミー・シーゲルの著書「株式投資の未来」の中で紹介されている銘柄として有名だと思います。
アルトリア【MO】の配当金
MOの配当金推移です。(英語ページにとびます)

現在は1989年からの配当金の記録を確認することができます。
2007年にから配当金額が下落していますが、これは、2007年のクラフトフーズのスピンオフや2008年のフィリップモリス・インターナショナルのスピンオフが影響していると思われます。
MOの株価

この5年間の株価を見ていると2017年の年末頃から下落を続けています。
2021年1月から株価は回復基調にありますが、ESG投資という「長期目線で堅実に利益を生みながら、社会貢献もできる」といった銘柄への投資が増え、タバコ銘柄は不人気化していきました(一方で、配当利回りは上昇しています)。
配当利回りを重視するのであれば、株価は気にせず、しかしEPSなどの業績に注意を払いながら投資を続けていければ良いと思います。
アルトリア【MO】からの配当金受取額
MOは2020年から保有しており、年に4回配当金を頂く予定です。
年 | 配当金額(ドル) |
---|---|
2020 | 83 |
2021 | 143 |
合計 | 337 |
どの米国株にも言えることですが、年に4回配当金が受け取れるのは嬉しいですね。
高配当銘柄が好きな私としては投資開始が遅いのですが、その理由としては日本株で同じタバコ銘柄のJTへ資金を集めていたためです。しかし、JTは2021年度の配当金減配を発表し、JT株のほとんどを売却し、このMOやSOといった銘柄を購入しました。
最近の配当利回りは7%弱です。今後も増配が続くのであれば十分な配当利回りです。2008年のリーマン・ショック時にもしっかりと増配しているところが、日本株にはない安定感を感じます。
アルトリア【MO】の事業
アルトリア・グループ(MO)は米国No.1のたばこメーカーです。
有名なマルボロなどのブランドのタバコを製造販売し、葉巻なども製造販売しています。ボイ国内では企業です。
また戦略的投資として、電子タバコ商品を開発・製造・販売するJUUL、大麻草の栽培やマーケティングを行うCronos Groupなどがあります。
タバコの健康問題やライフスタイルの変化によって、より成長が見込めるポートフォルの創出を目指していそうです。
アルトリア【MO】の企業業績について
売上、営業利益と営業利益率について
売上はこの数年間ほぼ横ばいです。営業利回り30%後半と高い営業利回りで推移しており、徐々に伸びていますね。
業績もコロナで、大きく崩れたわけではありませんので、タバコ離れの懸念はありませすが、一定の業績は維持してくれそうです。
一株当たり利益(EPS)、配当金、配当性向と増配率について
EPSも徐々に伸びていることは、今のところ安心材料です。MOはEPSの80%程を配当金としているため、EPSが伸びていると配当金も綺麗に伸びていくでしょう。
それでも、2020年の増配率は4.9%です。コロナ禍で減配や配当維持をした企業もありますから、十分ではないでしょうか。
営業キャッシュフロー、フリーキャッシュフローと営業キャッシュフローマージンについて
営業キャッシュフローマージンも伸びており、この数字を見る限りでは、大きな問題は見当たりません。優良企業だと思います。
まとめ
MOは基本的に高配当です。しかし、株価は軟調です。
グロース株のように急激な株価の伸びを求める銘柄ではありませんが、安定した配当金を今後も期待できる銘柄だと感じています。
これからの配当を楽しみにしたいと思います。
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