私がAltriaを購入したのは、2020年6月とコロナショックの後です。株価下落を受けて、配当利回りが高くなったので購入しました。
Altriaの株価は3月の暴落からまだ回復していません。そして、増配と相まって、現在の価格は購入する良いタイミングだと感じています。
Altriaの事業内容
それぞれのビジネスにはいくつかのステージがあります。まず、導入段階があります。事業が軌道に乗ると成長ステージ。その後、成長は低いですが、株主に報いることができるほどの高額のキャッシュを生み出しているキャッシュカウ・ステージに到達します。これが現在のアルトリア(MO)の姿だと思います。この場合、MOは非常に高い配当金で株主に報いることができます。
Altriaは、Marlboro、Benson & Hedges、Parliament、Virginia Slimsのような最も人気のあるブランドの多くの米国の権利を所有しているタバコ会社です。これらのブランドからの収益により、バージニア州リッチモンドに本社を置く米国最大級のタバコ会社となっています。アンハイザー・ブッシュ・インベブ(BUD)、クロノス・グループ(CRON)、ジュウルなど、タバコ以外にも投資を行っていますが、収益の約85%はタバコから得ています。”I Quit Original Smoking”(IQOS)は、熱ではなく燃焼するタバコの新製品で、アルトリア社からも多額の投資を受けています。日本でもIQOSは普及していますね。

タバコ会社は通常、経済が苦戦しているときに株価が改善していることが多いのですが、今年はその例外のようです。2 月下旬から 3 月にかけて MO の株価は他の市場と同様に下落しましたが、その回復は他の市場よりも遅かったと言えます。Altriaの業績が回復しているとすれば、株価が回復していないことは、私達にとってチャンスだと言えるでしょう。
Altriaの株価はどうなっているのか
2月1日から9月30日までのCOVID-19危機への初期市場反応時におけるMOの株価のS&P500との比較は、上記の図の通りです。
MOは市場全体の動きに合わせてかなり暴落し、その後、4月末までは同様に市場の動きに合わせて回復していました。しかし、その後はマーケットに置いていかれました。
Altriaの下落はその後3度起こっています。4月30日に第1四半期の決算報告書を発表した直後に、7月28日の小さな下落は第2四半期の業績が発表後に、そして9月9日には2020年度のガイダンスを再確認した際に起こりました。
Altriaの配当金について
MOの配当利回り過去最高付近で推移しており、現在は8.5%前後となっています。米連邦準備制度理事会(FRB)が最近、しばらくの間は低金利を維持することを約束していることを考えると、この利回りは非常に魅力的に見えます。
Altriaは、2020年7月末に1株2セントの増配を発表しました。これは2019年に実施された増配の半分でしかありませんが、2020年の経済を考慮すればかなり良いと思います。経営陣は、今後も配当金を支払える見込みがありからこそ増配を選択したのだと思います。配当金が増配されたから、今後の配当金も安全だ言うのは少し楽観的ですが、配当金の維持をしている企業よりは、安心することができます。
8.5%の配当利回りは魅力的に思う
誰もが知っているように、禁煙する人が増えて、吸い始める人が減っています。私の周りでもIQOSを使う人が増えているように、この製品は重要だと感じます。
多くのタバコ銘柄がそうですが、Altriaも堅実な業績を上げていると感じます。実際、今年の業績ではパンデミックの影響を大きく受けたとは感じず、不況に強い企業の一つです。多くの企業が現金を維持するために減配をしていますが、Altriaは2020年に配当金の引き上げを行いました。株価が安いときに、また利回り8%以上の際には、良いタイミングです。
投資は自己判断で。
Altriaの決算まとめ
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