「俺たちは雰囲気で株をやっている」
インベスターZという三田紀房さんの漫画で出てきた言葉です。
この言葉を読んだ時、まさにその通りだと思いました。投資を数年間続けている現在でも、そうだなと感じています。
ある時期にもてはやされた投資手法はイケてなかったと言われ、インデックス投資家とアクティブ投資家はある一定期間内にどちらが優れているかを主張し合っています。
その時々で、どちらも正解の時もあれば、どちらも不正解の時もあるのが投資の世界だと感じています。
インベスターZとは
高校の運営資金を稼ぎ出すために存在する投資部の中で話が進んでいく三田紀房さんの漫画です。
調べてみると2018年には、毎週金曜日に深夜番組が放送していたのですね。
株をテーマにした漫画はあまりありませんから、私も読んでいました。
その中で、印象にずっと残っているのは、タイトルの「俺たちは雰囲気で株をやっている」という言葉です。
俺たちは雰囲気で株をやっている
これほど投資を言い当てている表現はありません。私達は何かの銘柄に投資をする際には、一応考えているつもりです。買えば儲かりそう、という動機がなければもちろん購入に至りません。
「みんなが騒いでいるから」「今後のマーケットが大きくなりそうだから」「注目されそうな業界だから」「EPSが伸びているから」「配当利回りが良いから」と、もっともな理由を付けます。
誰もが購入価格よりも「得をしたいから」株を購入しているわけで、購入額を下回って欲しくはありません。
私が投資を始めたのは2010年頃からです。その後、2012年から世界的に株価は上がってきています。日本ではアベノミクスという言葉が生まれました。誰もが投資をしていれば、それなりに利益を得ることが出来ました。
2020年に起こったコロナウイルス感染者の増加からの経済停滞、そして金融緩和。オールド銘柄がこっぴどくやられて、それまで高配当株全盛期だったのが、一気にハイテク・グロース株の時代になりました。ここでも、2020年に何かを買っていればそれなりに利益を得ることができる相場でした。
正直、株は上がるか下がるか私には分かりません。
うまくいっている時、人は自分の成果だと思いがちです。そのことは、ウォール街のランダム・ウォーカーの中で上手にまとめられています。
・投資家は自分の予想能力を過信し、将来見通しに関して常に楽観的にすぎるのだ。
・多くの投資家は根拠なしに市場平均に打ち勝てると固く信じている。その結果、投機に走り、また不必要な短期売買を繰り返す。その結果、売買頻度の多い投資家ほどパフォーマンスが悪かったのだ。また男性のほうが女性よりもはるかに頻繁に売買を行い、しかがってパフォーマンスも劣ることが分かった。
・あとから振り返って「私はグーグルの株価が四倍に暴騰することは分かっていたんだよ」と言うのは簡単だ。人間はうまくいった場合には、それを自分の能力の結果だと考える傾向がある。そしてうまくいかなかった時には、めったに起こらない外的要因のせいにしたがるのだ。
ウォール街のランダム・ウォーカー
本当に知識があり、自分の実力で儲けを出せる人はいると思いますが、私の考えは浅はかなものです。「儲けれたら環境のおかげ、損をしたら自分の責任」と謙虚になり、せめて市場から退場だけはしないようにしたいです。
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