米国株に投資を始めてから約2年。投資元本も増え、米国株の厚みが増してきています。株価が上がると資産残高が増えるので、見ていて気持ちいいのですが、将来のことを考えると円安も株高も、喜ばしいことではありません。
資産形成期の現在は円高と株安になればいいのに、と思います。まぁ既にある程度の資産運用を株式や投資信託で行っているので、2020年のコロナショック時のような下落が起こると、短期的には気分は落ち込んでしまいますけれど。
株価の暴落は配当利回りの上昇を生む
一般的に株価が暴落すると、投資家は不安になり、株を投げ売ります。売らずに株を保有したままでいると、含み損が広がりますから。株を売ろうが、そのまま保有していようが、どっちに転んでも損をするわけです。
しかし、保有している株価が暴落するということは、配当利回りが上昇することでもあります。
コロナウイルスでの暴落時にも配当利回りが10%を超える銘柄も出てきました。そうでなくても4%~5%を超える銘柄も出てきていました。ただ、10%を超えるような銘柄は当然理由があった株価が下がっているわけなので、減配や無配には気をつけないといけません。
株価が暴落した時に株を購入すると、利回りが10%以上にもなる商品を手に入れることができます。また、暴落時に株を手放さかった場合でも、企業は配当を出し続けたため、配当を再投資すれば配当利回りの高くなった金融商品を手に入れることができます。
配当こそがリターンの厳選
ジェレミー・シーゲル氏の株式投資の未来の中では、下記のように述べられています。
1871年から2003年にかけて、インフレ調整ベースで、株式の累積リターンの97%は、配当再投資が生み出してきた。値上がり益(キャピタルゲイン)が生み出した部分は3%にすぎない。
ジェレミー・シーゲル 株式投資の未来
つまり、株価なんてものは付録のようなもので、配当こそがリターンをもたらす源泉である、ということです。しかし、最近の株価はGAFAMなどのITセクターが引っ張っています。こうした銘柄の配当利回りは総じて低く、無配企業もあります。
2003年までと今からは違うのか、将来のリターンはどちらが高いのか私には分かりませんが、株価下落時に配当利回りが高くなるということは間違いありません。
最大のリスクは配当金が減配されること
長期投資家にとって、最大のリスクは減配だと思います。
また、「配当再投資」の効果は指数関数的に増大していくため、投資を始めて数年で儲かった、損をしたと判断することに何の意味もありません。コツコツと配当の再投資を続けていれば、ほぼ損することはないわけで、その意味では、株による損得を勘定すること自体無意味なのかもしれません。
これは投資信託ですが暴落時には追加購入に向かいたいです
長期投資を前提に投資を進めています。
ジェレミー・シーゲルの「株式投資の未来」という書籍です。
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